WEBの誕生

WEB(ウェブ)は、World Wide Web(ワールドワイドウェブ)を省略した呼び方で、Webの仕組みの原型を開発したウェブの父であるティム・バーナーズ・リーがWorld Wide Webと名付けました。  英単語のWebは、蜘蛛の巣の意味で、リンクでたどれるハイパーテキストの仕組みをインターネット上に実現し、まさしく世界規模(World Wide)に張り巡らされた蜘蛛の巣(Web)というイメージに  ぴったりとあてはまりました。

ティム・バーナーズ・リーは、スイスのジュネーヴの欧州原子核研究機構(CERN)の エンジニアとして在籍していました。当時のCERNでは、一万人の人が働いていて、膨大な研究情報やドキュメントを、如何に環境の異なるコンピュータやOS、ソフトウエアを使っている関係者(研究者)で共有するかということが最優先の課題でした。

80年はじめに彼は、一般には公開されなかったENQUIRE(インクワイヤー)というシステム開発プロジェクトに関わります。 このシステムは、単純なハイパーテキストシステムでしたが、この実績はCERN内でも高く評価されました。そして、このシステムこそがWebを生み出すための下地となるのでした。

彼は、一旦CERNを離れたあと、84年に期間限定で戻ることになります。そして、彼自身が彼の作ったENQUIREを使い、ほとんどの時間を、最新な情報に更新するために費やされることに気付いたのでした。 ENQUIREの課題は、クローズドなシステムであったことと、双方向リンクであるために双方のドキュメントを更新する必要があることでした。それを改善したものがWorld Wide Webであり、最終的には1989年に完成しました。

World Wide Webは、インターネット上の通信で使われているTCP/IPというプロトコル上で、クライアントとサーバで通信をする分散システムとして開発されました。 そして、ドキュメント間のリンクは、一方向のリンクに変わったのでした。HTTP通信のサーバとクライアントの送受信を考え、送受信する際のフォーマットをHTMLとして定義し、 リンク先を特定するためのリソースの場所を表すURLを考えました。この3大要素である、HTTP、HTML、URLがWEBを支える基本技術といえます。

最初のころのHTTP 0.9の定義はA4サイズで1ページ程度の定義で、GETメソッドしかありませんでした。次のHTTP 1.0では、200ページ程度のボリュームに仕様が膨れ上がり、Webへの期待の大きさがわかります。 当時はまだHTMLでつくられたテキストドキュメントが相互にリンクできるようになっている程度の仕組みでした。